結局皐が待つホームまで

李華は着いてきて

「ぶーちゃんの飼育バトンタッチ♪」なんて

ちゃっかり告げて

赤いカブにまたがり帰って行った。


皐と遊ぶのは夏帆ちゃんの話を聞いて以来。

お互いその事には一切触れず

皐の今〝いい感じの彼〟の話で盛り上がり

お決まりのカラオケコースを堪能して終わった。


会った時に

まだ整理の付いてない私の感情を

表情だけで見極めた皐は


さすが十数年の親友だと思う。