「今ならまだ引き返しが効くだろ。
 
 もういい加減落ち着けって。
 
 お前が辛いの正直もう見てらんない。

 
 創真って俺らの代でも
 
 結構有名だったヤンキーだぞ?
 
 元ヤンなんてお前には合わねーよ!
 
 お前は普通の人と普通の恋愛しねぇと
 
 落ち着けねーんだって!」


〝先輩〟という存在に疎かった私は

創真君がそんなに有名だったと

今の今まで知らなかった。


でも過去は所詮過ぎ去ったモノでしかないじゃない。


今の創真クンを好きになった私には

正直,昔どれだけ荒れていたなんて

関係なかった。


今の‥ありのままの創真君が好きだから。


『ありがとう。

 啓太よっぽど私の事好きだね。笑
 

 確かに夏帆ちゃんの事は堪えたけど

 それ以外は全然平気だよ。

 諦められるもんなら‥

 忘れられるもんなら‥

 とっくにやってるよ

 あんたなら分かってくれるでしょう?』