「晃も幸せ仲間入りだし〜。

 後はお前だけじゃん?柚美。」


‥真っ赤な顔して

痛い所付いて来るなよ啓太。


『私はいいや。

 今回ので懲りたよ。

 暫く大人しくしてる』


あまり得意ではないアルコールも

晃の嬉しい報告のおかげで今日は進む。


「今回のって?

 まだ引きずってんの?

 え〜と、悠二さん?だったっけ。」


悠二《ユウジ》さん‥とは

つい最近まで片想いしてた

同じ高校の1つ上の先輩。


きっかけは私の一目ぼれ。


最初は見てるだけだったけど

やっとの想いでアドレスを聞き

連絡を取り合うようになって

わずか1週間位した頃。


悠二さんには彼女が出来た。


彼女は同じ高校の

1つ下の学年の子。


色白で

華奢で

‥私とは全く正反対の

やわらかい印象の女の子だった。