ひとしきり泣いた後

昨日皐から聞いた話を
落ち着き切ってないクチで
少しずつ

ゆっくり話した。

『どうしようもないし
 どうにか出来る事でもなかった。

 でも‥やっぱり悲しい。』

自分の感情を呟いた時

話している間ずっと
撫でてくれていた小さな手を

背中から離し

再び私を抱きしめる。



特に何かを言う訳でもなく
ただ抱きしめてくれる。

そんな李華の優しさが
痛いくらいに響いて

再び涙が溢れて来た。


「もう~泣くなよ!
 余計ブスだよ。笑
 大丈夫だから。
 それだけ泣いたら
 あとは笑うだけだから」


青春ドラマはくさくて好きじゃないけど

今が最高に〝青春〟だと思った。