創真クンとは
あのメール以来
連絡を取っていない。

期間もまだ浅いし
『時間が解決してくれるだろう』と
淡い期待を抱きながらも

未だ吹っ切れないでいた

そんな日の夜。


―着信《皐》

皐は小学校からの同級生で
高校は別だけど
今でも一番良くつるむ女友達。

滅多にいきなり電話を鳴らす事は
しないから

なんとなくだけど‥

嫌な予感がした。


『‥もしもし?』

「あっ,柚美?
 今電話大丈夫?」

『大丈夫だよ。
 何?嫌な話?笑』

皐の慌てた第一声で
予感が確信に変わった。

緊張しているのに
気付かれたくなくて
あえて明るい声で話す私に

「あんね‥実は‥」

皐が言いにくそう
一呼吸置いて

ゆっくり話始めた。