『-でね!創真クンがね!』

李華と合流した
たった数分間の間に
一体何度〝創真クン〟の名前を出しただろう。

それ位,
もう私は〝創真クン〟で
いっぱいだった。

そんな私を横で
呆れながら
でも,どこか微笑ましく

「うん,うん」と
相槌を打ちながら
最後まで聞いてくれた上で

李華がクチを開いた。