ずっと創真クンの方へ向けていたた視線を
不意に窓の外へ向けると

そこには 
やっぱり

大好きな飛行機が並んであった。


どこまで夢中にさせれば気が済むんだろう。


普段は原付でしか来れないから
車の中から見る景色は
又違った世界に見えた。

それと―

隣に創真クンが居た事によって
その〝良さ〟は増したと思う。

彼の作り出す空気は心地良くて
見るもの全てを変えてしまう。

こんな独特な世界を持つ人は初めてで

今更ながら
仲介役となった真佐美サンに

改めて心から感謝したんだ。