メールを再開して2時間が過ぎた頃。


彼が「大好き」と言う

バイクの話題で盛り上がっていた時。


「バイクは彼女で柚美は浮気相手」という

からかい混じりの返信が届く。


『浮気相手なの?

 つまんない!笑』

なんて冗談を冗談で返してみる。


でも本当は

冗談なんかじゃなくって。


―〝浮気相手〟なんかじゃ物足りないー


そう思う自分が

この時確かに居た。



『これって‥好きなのかな?』




自分の中に生まれた感情は

誰が聞いても確かなモノなのに

暫く大人しくしている。なんて

啓太に偉そうに言ってしまった以上


認めたくなくて

必死に堪えてる感情は



次の返信によって


簡単に溢れて出てしまったんだ。