「そーだ!柚美ちゃん

 今は彼氏居るの?」


『いえ,去年の夏に別れたっきり

 居ませんよ。

 どうしてですか~?』


「女の子を紹介して欲しいって

 言ってる友達が居るのよ。

 柚美ちゃん、良かったら

 メールしてあげてくれないかな?」


その〝友達〟とやらは

真佐美サンと同い年で私の4つ上。


私と出身中学が一緒で

顔は知らないけど

地元では有名な塾の息子だった。



真佐美サンの紹介なら大丈夫かな?と

ほんの少しの躊躇はあったものの

年上‥という

ミーハーな高校生には

もってこいの条件にも惹かれ

メールをする事に頷いた。




―この時から運命の歯車は

回り始めていたんだと

今でも

信じてる。