7月の始め、私に二人目の孫娘が産まれた。


一人目の子とはだいぶ年が離れていて、確か21も違った気がする。


それでもまた孫が産まれたことは喜ばしくて、すぐに電車に飛び乗り、孫の顔を見た。


母親の腕、つまり私の娘の腕に抱かれながら、今はもう寝息を立てている。


名前は一番目の莉奈(りな)と釣り合いを取り、夏の太陽のように輝かしい子になって欲しいとの願いから、「陽夏(ひな)」と名付けられた。


21歳にして初めて姉となった莉奈も、戸惑いの目の中には、慈愛も満ちていた。


何事もなく健やかに育って欲しい、誰もがそう思った。


だが、そんな私たちの願いは、虚しく散っていった。