ありがと、こうくん! ───キーンコーンカーンコーン……。 不意にチャイムが鳴った。 見ると、もう教卓のところに英語の松浦先生が立ってる。 「あ、ヤベ。それじゃあな」 こうくんはそう言って自分の席に戻っていった。