「あっいや! なんでもない!」 あたしはとっさにそう口にした。 あれ、あたし、このセリフ言ったの2度目……? 「……そうか?」 こうくんは不満げだったけど、とりあえず納得してくれた。 「友達なんだから、困ったことがあったら話してくれよ?」 こうくんはそう言って、あたしの頭をくしゃっとした。 「う、うん……っ!」