赤ん坊の体に、たえの涙が雨のように降り注ぎました。

たえは箱の中に、熟れた大きな桃をたくさんつめました。

そして、モリトに、赤ん坊が腹をすかせて泣くときは、

桃の汁をしぼり、乳の代わりに飲ませるように言いました。