たえは懐かしい母を思い出しました。

母は毎日川で着物を洗い、たえもよくそれを手伝ったものでした。

「村の近くまで太郎を連れて行き、

わたしの母が洗濯を始めたら、川上からこの子を流してほしい。

母はきっと、子供を拾うはず。

決して見つからないように・・・」