そしてたえは、一歩この地を出てしまえば、二度と戻れないと思いました。

掟を破ってこの地を出たとたん、

自分ばかりかモリトまでも、よそ者になることが分かっていました。

たえは、この地の掟に従うよりほかに、

ここで生きる道はないことを知っているのでした。



たえは、この子とモリトを守る為に、決心をしました。