杏子は、いつものようにと美穂と帰ろうと、廊下を歩いているとき、前から物凄い悪のオーラに包まれた杉村が近づいて来た。



「岡崎さん、中西先生が私と岡崎さんのことを呼んでたみたいやから、一緒に行けへん?」


―――何?何を企んでるん?嫌がらせをやめる気がなかったら、私から言うまでやな!



杏子は、杉村の鋭い睨みに負けない鋭い目付きで、着いていくことを決めた。



「わかった。美穂、先に帰っててくれる?」


「杏子、大丈夫?」


美穂は泣き出しそうな顔をしながら聞いてきた。


「大丈夫やって」


美穂に笑顔を見せて、杉村について行った。