「ですよね〜もし恨みの念が残っていたら、うちの結界は通れませんからね〜?」

ルドは微笑むと、そんな事を言った。

「…どおりで、落ち着いているはずだ…」

イースが、嫌そうな顔をした。

「何はともあれ、良かったです…」

フレイルは心から安心すると、もう一度フレアとロイズを抱きしめた。

「そういえば、マジェンタひめのいってた、やくそくって、なんだったのかな〜?」

ユラが、独り言を言った。

「あ、それはね〜゛また、らいせで、あいましょう゛ってゆ〜やくそくだったよ〜?」

フレアが、うれしそうに言った。

「え〜?なんでわかるの?」

「え〜?なんとなく…?」

ユラが聞くと、フレアが首を傾げて答えた。

「…あの…そろそろ重いんで、はなれてもらえませんか…?」

ロイズが眉間にしわを寄せると、フレイルに申し出た。

「あ、すみません…」

そう言って、フレイルが二人からはなれると、ロイズはフレアを抱えたまま立ち上がろうとした。

「ロイズ…?!」

フレアが叫ぶ声で、いっせいに全員がロイズを見た。

ロイズはザーっという音を聞きながら突然床に倒れると、気を失ってしまったのだった…