時間は夜の10時を回っていた…
宮殿の地下にある図書館には、もう司書はいないと思っていたが、一人、幸運にも残っていた…というか、本を読んでいた。
「あ…すみません、読書に集中していたら、あれ〜もうこんな時間ですか…」
その人物は頭をかくと、時計を見た。
「…レーン、良い所にいてくれましたね〜」
ルドは、レーンに微笑みかけた。
レーンは宮殿図書館の館長で、図書館に住んでいるんじゃないかとウワサされるほど、いつでも見かける事が出来た。
茶色の髪をむぞうさに束ね、エプロンと同じモスグリーンの瞳をした女性で、図書カウンターで一心不乱に本を読んでいる所に、陛下たちが来たのだった。
「…という本を探しているんですが、もしかして、ご存知だったりしませんかね〜?」
ルドはダメもとで、心当たりはないかと聞いてみた。
「え〜っと、そうですね〜」
「分かる訳ないだろう…全ての本を、読んでいる訳でもあるまい…」
イースは時間がもったいないと、下の階に行こうとした。
宮殿の地下にある図書館には、もう司書はいないと思っていたが、一人、幸運にも残っていた…というか、本を読んでいた。
「あ…すみません、読書に集中していたら、あれ〜もうこんな時間ですか…」
その人物は頭をかくと、時計を見た。
「…レーン、良い所にいてくれましたね〜」
ルドは、レーンに微笑みかけた。
レーンは宮殿図書館の館長で、図書館に住んでいるんじゃないかとウワサされるほど、いつでも見かける事が出来た。
茶色の髪をむぞうさに束ね、エプロンと同じモスグリーンの瞳をした女性で、図書カウンターで一心不乱に本を読んでいる所に、陛下たちが来たのだった。
「…という本を探しているんですが、もしかして、ご存知だったりしませんかね〜?」
ルドはダメもとで、心当たりはないかと聞いてみた。
「え〜っと、そうですね〜」
「分かる訳ないだろう…全ての本を、読んでいる訳でもあるまい…」
イースは時間がもったいないと、下の階に行こうとした。