きっと「彼」は、新しいクラスに
期待してたのかも知れない。
明るい希望を持っていたのかも
知れない。






テスト明け、やがて来る夏休みが
楽しみだったのかな?
家族旅行の計画なんかも
立ててたのかもね。






木枯らしに吹かれながら、
密かに想っていた女の子の事を
ひっそりと考えてたのかも知れない。




一番楽しみだっただろう
冬休み。
クリスマスにお正月、
宿題は山のように出ただろうけど、
それより楽しい家族の団欒が
そこにはあったはず。






それを、誰かが壊したんだ。





かけがえのない、

一人の人間は、

もう還っては

来ない。