「はぁー」

ため息が出てしまう。

ソファに気絶するように倒れ、やわらかいクッションに顔をうずめた。

仮眠でもちゃんとベッドで寝た時でも、見るのはあの夢だけ。おかげで、ちっとも眠れてない。


『なーにやってんだ、置いてくぞ~!』

『おい、あんまあせらせんなって。って・・・ちょ、おま!』

『あちゃーっ。だいじょーぶ?って、ぷは、豪快にこけたねー』

『おい、しっかりしろって!』

『あははっ、すげーぞ、お前の顔!』



そう言って笑う、不思議で温かい影が、いつも俺を見ている。

だけど、それには全く触れることができない。・・・そんな変な夢だ。




いろんな意味で、眠れなくて、時には寝るのが怖くて


・・・その結果、昨日は全く寝ていない。