私が高校一年生の夏。
階段からつまずいて転んだ私を
笑う友達や先輩がいる中、
『大丈夫か??』
そう声をかけてくれる一人の先輩(以下ゆうくん)がいたの。
ゆうくんは高校の人気者で
学校祭や球技大会ではいつも盛り上げ役。
私にとって雲の上の存在の先輩から
声をかけてもらった事で
見てはいけない夢をみてしまったの
その日から
毎日毎日ゆうくんのことが
気になって気になって
流行りのSNSで
ゆうくんをフォローして
アドレスを聞いて
誰よりもいっぱい話すようにした
少しずつ ゆうくんも絵文字や顔文字を使ってくれるようになって
これが恋なんだなって
そう思わせてくれる日々だった
だけど、
恋が叶う可能性は
限りなく0%だった