「チッ。もう少しで当たってたのに。」 それは私ではなく、親友の翔子に向けて言っていたようだ。 よく考えたら、机があんな所に落ちてるなんて可笑しい。 ならまさか―― 「香織...あんたまさか、泉を殺そうと...?」 「フン。そうだとも。 っていうか、あんたも隠れてたんだ。笑える。」 いつもは大人しい渡辺さんが、こんな笑みを浮かべるなんて―― 私には、到底予測できやしなかった。