クラスのざわめきは、ヒートアップしていく。 『では一分間、スタート。』 「カチッ」という音と共に、人々は一斉に走り出す。 その中に、私達も混ざっていた。 チラッと時計を見ると、11:17 50秒を指していた。 私と翔子は、一心不乱に校舎を目指した。