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電気もついていない真っ暗で家具一つない部屋にいつものよーに窓際に座り外を見てた。



庭も家も他の家とは格別に広いこの家にはあたしと使用人さん以外誰もいない。




物音一つしないこの家であたしはこの部屋で一人、眠たくなるまで外を眺めてるのが日課だった。




というより、何もないこの部屋で外を眺めるしかする事がないのだ。





“この部屋から出てはいけない”




もう何年前に聞いたのかわからない。


あの人に言われた言葉を頭に浮かべて外を眺める。