ずっと外を眺め続けてたけどこんな数のバイクが走るのを見たのは産まれて初めてだった。
左手の震えはいつの間にか止まっていた。
あんなにも自由なことはどんなに気持ちのいいことなのだろうか。
そう考えた時にはもう体は動き出してた。
窓を開けて非常口の階段をおりて外に出た。
自分がしたことなのにもう何がなんだかわからなくて必死に走った。
「はぁっはぁっはぁっ…っ」
あの人が帰ってきたという事、たくさんのバイクの光。
今がチャンスにしか思えなかった。
久しぶりの外は、すごく
………心地よかった。
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