「はぁはぁはぁっ…。はぁはぁ…っ」




今にでも消えそうな街灯がピカピカ点滅しながら光を放つ暗闇を


あたしは息を切らしながら走る。







少し走っては後ろを振り向き、追手がきてないのを確認する。





それを繰り返しながら海辺近くの倉庫に身を隠した。






「はぁはぁ…っ」




ここまでくれば大丈夫かと膝に手をおき支えにして息を整える。






4月の中旬。夜中はまだ肌寒い。