ドンッ ドンッ ドンッ!
- - -ん~?何の音かしら?
ドンッ ドンッ ドンッ ドンッ!!
- - -寝ちゃってた。
目を覚ますとあれほど騒がしかったドアの向こう側も、静まり返っていた。
「・・・アル?」
おかしい。
ドアの向こう側には誰かいるはずなのに、声を一切掛けてこない。
怪しいと思っていたその時、
バアアァァァンッッ!
とドアが打ち破られる音で船室は響き渡った。
「!!!」
「あ~れ?アルに留目を指したときにこの部屋に誰かいること聞き出したのに、誰もいないなぁ。」
「?!」
- - -留目って・・!
驚くべきことが耳にはいった。
この男が言っていることがもし事実なら、アルやロン、ヴァイスまでもが死んでしまったことになる。
- - -嘘。
じわり。
溢れる涙。
「みぃ~っけ。オルコット家の箱入り娘♪」
目の前にはみんなの命を奪った「海賊」。