「もしもし?愛美?また?」


私が電話をする時は大抵我慢出来ない時にする。



今回もそう。



キツイよ。辛いよ。

「…大智君には言わないの?」


言えないよう。


「…迷惑かけたくないの…」


チャイムが鳴り電話を切る。


私のクラスに転校生が来た。


鹿沢 珠江。


この人が…後々、運命の引き金となる。


それから、苛めが続く毎日。


変わった事は珠江さんが大智の横にいること。


不意にもお似合いだな。


と思ってしまう