恐らく私の声は烏の大群の声に
負けていたんだろう。
すごく大きな声だしたのに、だれもこない。
次期当主だぞ!
んなことより、絶体絶命。


『亜美さんが無事で良かったです!』

璃稀さん。
それ腰に巻いているタオルだけの
格好で言ってもかっこよくないです。


あー、ここのお湯が色付きでよかった。
ギリギリみえないや。

「璃稀さんってさ
人間界に10歳までいたんだよね?」

『そうですね。』

「じゃぁさぁ?
女湯に男が入ったら行けないことくらい
わかってるよねー?」