「うっわぁぁぁー
だまされたぁぁぁぁー。」

『これで騙せたのは
二人目ですわ!』

ニコニコしながらいう沙羅姫

『翡翠も随分と慌てておったのぉ。』

懐かしそうに目を細める安曇。


それを興味深そうに聞く璃稀さん。

なんとなく嫌な気持ちの私。


――――――――トントン(ノックの音)
『沙羅姫様ー、光羽でございます!
はいってもよろしいですかー?』

『いいよー!』

――――――――ガチャガチャ

『食事の用意ができましたです!

亜美様はお荷物を
預かりますね!』

そういって 巾着袋を
もちあげる光羽さん。