(あれ、水紀様?
私はどうしてここにいるのでしょうか。
暗いです。寂しいです。
どうか、一人にしないでください。

水紀様。)

ひ…り! 日代里



(嗚呼、きこえるのは
愛しい方の声。

此処です。日代里は此処でございます。)


日代里!起きぬか!
我を一人にするとは良い度胸じゃ!

これから
春、夏、秋、冬2人でがんばるのじゃろう?

な?起きろ。子が欲しいと
いっておったな
日代里が起きぬと我は、寂しいのじゃ。

そういって涙を流す水紀の声は
日代里に届いた。

『一人ではございませぬ。
日代里がここにおりますよ。』