だが、所詮 人と龍
自分が龍だとわかれば
日代里はたちまち 離れていく


これ以上すきになってはいけない。
愛してはいけない。

そうは思いながらも
体は言う事を聞かぬ。


好きなのじゃ、日代里
だからお主に伝えなければ
いけない事がある。
我は龍じゃ、水を司る水紀である。

人の子であるお主とは
結ばれぬ運命なのじゃ。


それなのに 我は
恋してしまった。愛してしまった。