葬儀が行われた。

が、亜美は出席しなかった。


その日から 笑わなくなった。

だからといって、泣くこともない。

話しかけても
興味ないように 返事は《うん。》だけ。


時折 庭に出ては
翡翠が息を引き取る直前に
亜美と植えていた
ワスレナグサを見つめていた。

ワスレナグサの花言葉は
《私を忘れないで。》