ドキドキ。
今日は待ちに待った入学式の日。

わたしを誰も知らないところで
新しい日々がはじまる。


「あ〜やばいやばい、遅刻〜!
なんで起こしてくれないのー?!」

「真樹!あんたね〜、高校生になってまで起こしてもらおうなんて考えてんじゃないよ!」


ちっケチ!
どうせ自分だって起きられなかったくせにさ、。


さっさと準備して行っちゃお〜




「ふぅ〜間に合った」
始めて入った教室は、知らない人ばかりで、ソワソワしてた。

それがなんだか心地よくてわたしは胸が弾んだ。


「はーい、でわ出欠とります」

げ!あの先生が担任かよ。
説明会のときに、わたしが1番嫌だと思ったやつだった。

あ〜ついてない。



「ね〜、真樹?ちゃん!わたし彩奈!よろしくね」

後ろの子に声をかけられた。


髪の毛が長くて、白い肌に華奢な体。
まぁいわゆる美人だ。


「よろしくね〜!」


わたし席は前から2番目。わたしの前には男の子、後ろには彩奈。

ここからわたしの生活がスタートするんだ。