「あとで、職員室に来なさい!」

やっぱり。

沢井が呼び出しだなんて、珍しいなー。

と、ボーッと沢井を見ていたら。

「皆もそう思ってるよなっ。」

と、私の目線に気付いた沢井は

いつもの笑顔で呆れて言う。

「う、うん。」

「何で俺だけなんだよー。

他にも寝てる奴いんじゃん。」

「確かにねっ。」

今まで全然喋る事ができなかったのに、

今ではこんなに喋る事ができる。

私、本当に幸せ。