「おいっ。沢井。」

やっと沢井が寝ている事に

気付いた藤城先生の眉がつり上がる。

けど、沢井はなかなか

起きようとしない。

「さーわーい!聞いてんのか。」

そして、やっと顔を上げる沢井。

「聞いてまーす。

先生のお経のようなつまらない声が

耳に入ってきて、

とても耳障りでーす。」

「っ!?なんだとっ?」

あーあ。

これは、職員室行きじゃん。