高校生になってから、約3ヶ月。
季節はどんどん、夏に近づいている。


「あ゙~、暑い…」
隣で友達の春陽がつぶやいた。


「暑いね~…」


今日は珍しく、夏日。
気温は25度を超えている。


「帰り、アイスでも食べよ~」
「いいね!あ、麻里菜!」
「んー?」
「舞岡君、誘おっか?」


春陽がにやりと言う。


「や、やめてよっ!?!?」
「はいはい笑麻里菜、顔真っ赤笑」
「うっ、うるさい~…っ。」



舞岡君というのは、
私が好きな人のこと。
舞岡斗真。隣のクラスの男の子。
バスケ部で、1年ながらスタメン。
私はその姿に惚れ込んでしまった…。


「ほんとに好きなんだね~笑」
「す、すいませんねっ」


この思いに気づいたのは、
2週間前…。
掃除中のことだった。