フレンはその言葉を聞きながら呆然としていた。
よく一緒に訓練してきたリヴィエルにとって、私は相手にもならない存在だったのか、と。


リヴィエルの方をちらと見てみる。リヴィエルも同じようにこちらを見ていた。少し申し訳なさそうな表情だった。

どうやら先生の説明が終わったようだ。先生は最後に好きな相手と好きなようにやれ、最後だぞと付け加えた。



フレンは真っ先にリヴィエルの元へ駆け寄る。

「リヴィエル、今日は全力で戦って欲しいんだ。私、最後に正々堂々と全力で戦うリヴィエルを見たい。」

回りくどい言い方は嫌いだし苦手だ。率直に今の気持ちを切り出した。