「………………変なコ」

後に1人残されたリヴィエルは小さく呟いた。

直後、遠ざかっていた足音が急に近づいてくる。

廊下の角からひょっこりと顔を出す。フレンだ。

「こんなとこにいたのか~。結局どこの誰だったんだ?」

興味津々のあどけない様子で尋ねた。

「私のファンだったみたいよ。……1人はね」

「もう1人は何だったんだよ?」

フレンはリヴィエルの顔の前でヒラヒラと手を振った。

「なんかぼーっとしててリヴィエルらしくないぞ?」