クラス中にどっと笑いが起こり、転ばせた張本人でさえもクスクスと意地悪な笑みを浮かべていた。

先生の怒りは頂点に達し、ただでさえ赤かった顔がさらに赤くなってしまった。終いには教科書を床に叩きつけ、

「昼に……職員室に…………来い」

とだけ言うと大きな足音を立てて教室から出ていってしまった。

またしても、更に盛大な笑いが巻き起こった。

フレンも思わず吹き出してしまったが、リヴィエルはというと、やれやれといった風に小さく首を振っていた。