講義開始1分前、先生が轟音をたてながらドアを開けて現れた。
「おい、席つけ~」と言うと皆そろそろと席に戻って行く。先生はさっきまでの人だかりの中心に目を止めた。

「お、エーテルハート」

「はい」


戸惑いながらもはっきりと答える。



「お前もあともう少しで2年になるが、先生が来る度に凄い人気ぶりだな、おい」


「い、いえ、そんなことは」



「謙遜するな、お前はこの一年間よく頑張った」先生がそう言うのにも理由がある