「じゃあ今からそれぞれの係を決めるぞ。」

係はみんなやる事になっているから、どれかはやらなければいけない。

はー、係かぁ。
あたし何やろうかな…?


配られたプリントを見ながら、ため息をついた。



あっ…これいーかも。
「用具係やろうかな…」

「紗和ちゃん、用具係やんの?」

とっさに龍馬くんが聞いてきた。


あたし今の声に出しちゃったんだ。


「うん。これなら目立たないし、1番無難かなーって思って…」

「俺もそれやろうと思ってたんだよね。人気ないからいけると思うよ?」


龍馬くんもやるんだっ!
やったぁ…!!

「はい次、用具係やりたい奴いるかー?」

あたしはにやけながら手を挙げた。
もちろん龍馬くんも。