とても広い教室。

色んな人がいる。


金髪のヤンキーみたいな人や、おじさんも。
私の受ける四輪の人だけじゃないもんね。

私の席は前から3列目だった。

教本を広げて、最終確認。

ここまで来て落ちたらシャレにならない!!

合格して、免許もらって、教習所に行って、報告するんだから!!!


教室の席は徐々に埋まっていく。


誰も知ってる人はいない。

もともと、免許を取りに教習所に通い始めたのも、私一人でだったし、それはそれでやりやすいかもしれない。


「はい、教本など全てカバンにしまって下さい。」

警察の人が教室に入ってくる。

「机の上は受験票と筆記用具だけでお願いしますね。」

4人ほど、強面な人が教室内をうろうろする。
警察の威圧がすごい。

一気に教室の緊張感が高まった。



試験についての説明がされ、解答用紙、問題用紙が配られる。

心臓のドキドキがすごい。




ー大丈夫、大丈夫。



私は今までお世話になった教官、受付の人、バスの運転手さん、、、
教習所の人の顔を思い浮かべていた。

自分を信じる。


ここまで来たんだから。


勉強してきたんだから!!