チャイムが鳴り、教室から人がぞろぞろと出てきた。

「では、次の1段階の学科1を受ける方入って下さい。」

私は教室に入った。



思ってたよりも広い教室。

私の他に、さっきの説明を受けてた人が2人。


「はい、学科1はじめまーす。原簿集めますねー。」

教室に入ってきたのは女の教官。

「3人だからもっと前来て下さいね。」

あまり飾りっ気のない人。

「えー、では、学科1ということで、まずは少し説明ですね。マーカーを引いてほしいところは、このように画面に表示されます。」

サバサバとした感じの人。

とてもわかりやすい。
人数も少ないせいか、すごく距離も近く、教官と目もよく合う。

「ということで、今日は終わり!この後、模擬受ける人?」

私ともう一人が手を挙げた。

「カード、機械に通しました?」

「あ、まだです。」

「じゃあ、通しておいてね。ちなみに、この後の森川さんの模擬、私が担当なので。」

「あ、はい!お願いします。」

少し安心。
知ってる…というか、今学科受けただけだけど、なんだかホッとした。