「やっぱりすごい人だな〜。」

電車以上に人、人、人。


「まずは何か買お。何があるかな。」

「んーと、食べやすいのがいいですよね。」


繋がれた手にドキドキしながらも、何を食べるか考える。


「唐揚げ、フランクフルト、たません、かき氷、ベビーカステラ、、とかいろいろあるな〜。」

「唐揚げ!食べたいです!」

「じゃあ、買おか。隣にフランクフルトもあるし、それ買おかな。」

「そうですね!じゃあ、私は唐揚げ並びます。」

「じゃあ任せた。買い終わったらすぐこっち来いよ?」

「わかってます。」

そう言って、一度手を離した。


唐揚げだと何個か入ってるから、2人で分けられる。
「爪楊枝、2つつけておいてもらえますか?」

「お、お嬢ちゃん、もしかして彼氏さんと食べるのかな?少し多めに入れといてあげよか。」

「あ、ありがとうございます!!」

やった!得した気分!


「お待たせしました〜。」
フランクフルトの方が早かったみたい。

「じゃあ、ちょっと場所探そ。」

そう言って、自然に手を繋いでくれる。

ドキッとするけど、すごく嬉しい。


私より少し前を歩いて引っ張っていってくれる。
けど、少しゆっくりめで、私に合わせてくれてるのがわかる。


旬さんのことがもっともっと好きになってる気がする。