「優しく、しないで…。」




「俺優しいから。」



「ふふ。バカなの?」


泣いてるのに少し落ち着く。



「ちっちぇーころ、逆上がりができなくて
悔しくて泣いてたときあったんだけどさ、」


「…え?」



「そん時にばーちゃんがよくポンポンって
してくれたから。」




「…あたしちっちゃくないよ。
馬鹿にしてるでしょ。」



「ばれたか。」



あたしたちは笑い合った。





「ありがとう。」