「その消毒液ね、思い出がありすぎるの。」


「柊先輩とのか?」

俺は迷わずきいた。


「そう。



あたしが忘れたら思い出はどこに行くんだろう。」




又泣きそうな顔する。


「どこにもいかねーよ。

たぶん、きっと誰かが覚えてるから」