柊先輩もそうだったな…
あたしは頭を大きく左右に振った
だめだめ、柊先輩のことは忘れるんだから。
あんな人…
「柚須どうしたの?」
「え、いや、あ、頭の体操!
ねぇ、そういえばえっと、くろち、
えっと下の名前が…」
「もしかして黒地涼大?」
「そうそう、くろちりょうた!
ってなんで加奈子はしってるの?」
「知ってるも何もこの学年では一番のイケメンって有名じゃん!
スポーツできて、女の子にはモテモテの。」
「え、そうなの?
あー確かにイケメンかもね。
全然知らなかった。」
「そりゃ、あたしたちは彼氏いたからどうでもいい話だもん。
…あ、なんかごめん」
「謝られると余計へこむ
嘘嘘。気にしないで、もう過去だから」