2014-06-04 pm.10
担当:咲夜
カラン。
小さく店内に響いたベルの音。
それと共に、遠慮がちな人影が覗いた。
「お、おじゃましまーす…」
縮こまりながらもキョロキョロと店内を眺めている様子は小動物を連想させる。
すぐに店内から人が出てきた。
「あら、いらっしゃい♪」
ふわ、と大人びた微笑を浮かべる咲夜。
カウンターの縁まで軽く身を乗りだす。
「お相手は私でいいかしら?」
疑問系を使いながらも、少し媚びたような笑顔で相手を見つめる。
宗太はその視線に少し緊張しながらも
「はい!よろしくお願いします!」
と硬い挨拶をしながら咲夜に近付いた。
その様子にニッコリと笑って目の前のカウンター席を指す咲夜。
「嬉しいわ。
さ、カウンターにどうぞ♪」
カウンター席も何も、元々1対1での会話を楽しむ為の店であるココにはカウンター席以外無いのだが。
それに気づいているのか緊張で景色など飛んでしまっているのかは分からないが、宗太は
「はい…改めてよろしくです!」
と、咲夜を見ながらも背筋を伸ばして席に座った。
「ええ、よろしくね♪」
咲夜は笑みを絶やすことなく対応すると
「好きな物をどうぞ?」
とメニューを相手の視界に広げた。
「えっと…」
真顔になってメニューを見る宗太。
あまりにも集中しているので、熟読しているかのような雰囲気が出る。
文学作品でも新聞紙でもなく、簡潔めのメニューなのだが。
宗太の表情を見て、咲夜はというとカウンターに肘を付き
わー、なにこれ。可愛いーい♪
とお客様に向けるにあるまじき好奇の視線を向けていた。
担当:咲夜
カラン。
小さく店内に響いたベルの音。
それと共に、遠慮がちな人影が覗いた。
「お、おじゃましまーす…」
縮こまりながらもキョロキョロと店内を眺めている様子は小動物を連想させる。
すぐに店内から人が出てきた。
「あら、いらっしゃい♪」
ふわ、と大人びた微笑を浮かべる咲夜。
カウンターの縁まで軽く身を乗りだす。
「お相手は私でいいかしら?」
疑問系を使いながらも、少し媚びたような笑顔で相手を見つめる。
宗太はその視線に少し緊張しながらも
「はい!よろしくお願いします!」
と硬い挨拶をしながら咲夜に近付いた。
その様子にニッコリと笑って目の前のカウンター席を指す咲夜。
「嬉しいわ。
さ、カウンターにどうぞ♪」
カウンター席も何も、元々1対1での会話を楽しむ為の店であるココにはカウンター席以外無いのだが。
それに気づいているのか緊張で景色など飛んでしまっているのかは分からないが、宗太は
「はい…改めてよろしくです!」
と、咲夜を見ながらも背筋を伸ばして席に座った。
「ええ、よろしくね♪」
咲夜は笑みを絶やすことなく対応すると
「好きな物をどうぞ?」
とメニューを相手の視界に広げた。
「えっと…」
真顔になってメニューを見る宗太。
あまりにも集中しているので、熟読しているかのような雰囲気が出る。
文学作品でも新聞紙でもなく、簡潔めのメニューなのだが。
宗太の表情を見て、咲夜はというとカウンターに肘を付き
わー、なにこれ。可愛いーい♪
とお客様に向けるにあるまじき好奇の視線を向けていた。