「優芽花も頑張れ。分かんないなら勉強教えるからさ、いつか俺を越してみな」


なに、その言い方。

「…いいもん。自分で勉強するから」



偉そうなやつにおそわりたくないよーだ!
ふんっ!
絶対一位になってみせるから!


そう心で叫んで


「じゃ私行く」

そう行って渡辺隆久のもとを去った。


はぁぁぁ。
いままでの男子と違って
しつこくて馴れ馴れしくて…
でも
なぜか憎めない男子。


不思議。渡辺隆久と話す時間はイヤじゃないんだ。どうしてだろう。